東京・有楽町の「東京交通会館」にて「一都三県蔵元との交流会」が2024年4月20日(土)に開催されました!
「一都三県蔵元との交流会」とは、東京・千葉・神奈川・山梨の酒蔵が日本酒・焼酎を持ち寄り、きき酒会と販売を行うイベント。
各蔵の担当者の方がお酒の背景や造り方等の説明をしながら、試飲ができるのもイベントの醍醐味になります。
当日は各県の「ミス日本酒(Miss SAKE)」が参加しており、イベントを華やかに盛り上げてくれていました!
参加酒蔵一覧
東京都(20種) | 神奈川県(28種) | 千葉県(28種) | 山梨県(18種) | 東京都(焼酎) |
小澤酒造 | 石井醸造 | 飯沼本家 | 太冠酒造 | 谷口酒造 |
石川酒造 | 井上酒造 | 藤平酒造 | 武の井酒造 | 宮原 |
田村酒造場 | 中沢酒造 | 小泉酒造 | 山梨銘醸 | 樫立酒造 |
野﨑酒造 | 川西屋酒造店 | 和蔵酒造 | 萬屋醸造店 | 八丈興発 |
中村酒造 | 吉川醸造 | 東灘醸造 | 笹一酒造 | 坂下酒造 |
豊島屋酒造 | 金井酒造店 | 木戸泉酒造 | 井出醸造店 | 八丈島酒造 |
東京八王子酒造 | 大矢孝酒造 | 守屋酒造 | 青ヶ島酒造 | |
黄金井酒造 | 東薫酒造 | 三宅島酒造 | ||
泉橋酒造 | 鍋店 | 小笠原ラム・リキュール |
一都三県のお酒を味わい尽くそう!
会場に入ると、まずは試飲用のおちょこと和らぎ水をスタッフの方が配布してくださいます。
イベントは開場前から100人近くのお客さんが並んでおり、早く飲みたいという気持ちで溢れていました。
早速私達も試飲していきます。
まずは東京八王子酒造(東京都八王子市)の「東京八王子酒造 prototype1ver.7 純米吟醸生原酒」
こちらの酒蔵は東京で10番目にできた酒蔵になります。
元々八王子には20軒ほどの酒蔵があったのですが、年々減少傾向となってしまいました。
そこで、八王子の酒造りを復活させるために2014年より「八王子の米で、八王子の酒蔵で」という理念のもとプロジェクトが発足されました。
約10年の時を経て、日本最小のマイクロブルワリーとして2023年6月から醸造が開始されました。
造られたお酒は名前の通りプロトタイプということもあり、ラベルがない状態になります。
純米吟醸生原酒らしい吟醸香(フルーティーで華やかな香り)とフレッシュさとジューシーさがあり、日本酒好きでも、そうでない方でも美味しく飲めるお酒だと感じました。
今後の動向についても引き続き追っていければと思います!
続いては鍋店(千葉県香取郡)の「不動 吊るししぼり 無濾過 純米大吟醸生原酒」と「不動 一度火入純米大吟醸」
こちらの蔵では、お猪口をかざすと自動で日本酒を注いでくれるシステムを導入していました。
「不動 吊るししぼり 無濾過 純米大吟醸生原酒」は秋田県産酒蔵好適米「酒こまち」を使った、純米大吟醸生原酒です。
酒こまちの特徴である味わいの軽さを生かした旨口の製品に吊るししぼりならではの軟らかさも加わった飲みやすい味わい。また無濾過生生原酒の日本酒らしさ・フレッシュさも兼ね添えた日本酒。
「不動 一度火入純米大吟醸」は、こちらも「酒こまち」を使った純米大吟醸酒。
無炭素濾過により、旨みををしっかりと残した状態で造られているお酒で、食中酒として飲み飽きしない味わいです。
続いては田村酒造場(東京都福生市)の「特別純米 まぐろ」と「田むら 吟ぎんが」
「特別純米 まぐろ」は名前の通り、まぐろに合うような日本酒になります。
元々あった「本まぐろ 純米吟醸」の新しいシリーズとして発売されたとのこと。
旨味やキレのある辛口の味わいで、まぐろ以外の刺身や和食にも合うような食中酒だと感じました。
「田むら 吟ぎんが」は岩手県産の「吟ぎんが」という酒米(酒造好適米)を使用しています。
田村酒造の杜氏の方は新しい日本酒を造る上で酒米探しにポイントを置いており、「吟ぎんが」は製造当時に新しく開発されたばかりの酒米だったとのこと。
穏やかでフルーティー、かつ、味に深みのある日本酒でした。
泉橋酒造(神奈川県海老名市)の「夏ヤゴ 13 生酛仕込み」と「いづみ橋 恵 青ラベル」
「夏ヤゴ 13 生酛仕込み」は、シンボルマークの赤とんぼの子ども(幼虫)にあたる「ヤゴ」は夏場の田んぼで育つということから、「夏の田んぼからのメッセージ」というコンセプトで造られているとのこと。
また、ヤゴは13回脱皮してトンボになるということから「夏ヤゴ 13」という名前がつけられたそうです。アルコール度数も脱皮回数に合わせて、13%となっています。
香りは柑橘系等の爽やかな香りに、甘みの中に酸味がしっかりと感じられる味わいでした。
「いづみ橋 恵 青ラベル」は日本人の道徳のひとつである「五恩五恵(ごおんごけい)」から名付けられたそうです。
地元栽培の山田錦をトラディショナルな日本醸造協会の9号酵母で醸すクラシック商品。
味わいとしては旨口・甘味・酸味がバランスよく整えられた、飲み飽きしない味わいと感じました。
一都三県の日本酒を味わい尽くして
「一都三県蔵元との交流会」に参加されていたお客さんは、お猪口片手に沢山の酒蔵の日本酒を満喫していました。
日本酒と聞くと、地方のイメージを持つ方が多いかもしれませんが首都圏にも沢山の美味しい日本酒を造られている酒蔵がたくさんあります。
今回紹介させていただいた日本酒以外にも、美味しい首都圏の日本酒はありますので、ぜひ探してみてください!!