現在海外での人気が高まっています。その背景や理由について、説明していきます。
海外でなんで日本酒が人気になったのか?
日本酒が人気となったのには、沢山の理由がありますが一つ大きなきっかけになったのは、2013年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことが考えられます。
和食は日本だけではなく、世界的に健康的で美味しいとされている食としてそれまでも注目がされていました。しかし、登録をきっかけにさらに注目が集められ、日本食に合う日本酒も同時に注目が集まるようになりました。日本酒に注目が集まったことをきっかけに、今までは日本料理屋でしか味わえなかった日本酒が色々な場面で飲むことが可能になったのです。
海外で人気の日本酒の特徴
海外で人気となっている日本酒は国や地域によって違います。それは国や地域によって食文化が異なるからです。国や地域によってどのような日本酒が流行っているかを紹介していきます。
アメリカ
日本酒の輸出量が最も多く、肉食文化が根強いのがアメリカです。
肉食文化だからこそ、お肉料理を邪魔せずに口当たりがよく、すっきりとした味わいの日本酒が好まれる傾向にあります。また最近では、日本の多くの醸造所や海外の酒メーカーがアメリカに進出しています。
ヨーロッパ
食中酒として日本酒を飲まれることが多く、ワイン文化が根強いヨーロッパになります。
ヨーロッパでは料理とペアリングしやすく、酸味の中にもうまみを感じる日本酒が好まれています。需要はまだ大きくないものの、ワイングラスで飲む日本酒に注目が集まっています。
韓国・東南アジア
韓国・東南アジアの人々はお酒お日常的に飲む文化となっています。だからこそ、高価な日本酒より安価な日本酒に需要があります。これは居酒屋のような飲食店が多いのも関係してると言えるでしょう。
中国・台湾
中国や台湾では贈り物や接待の際に高級な日本酒を用いる傾向があります。関税などの影響で価格が高騰することもありますが、それでも人気の日本酒はすぐに売り切れてしまうことが多いです。
海外での日本酒のあり方
日本では人口減少や酒類の消費量が年々落ちていってしまっているのが現状です。そこで今後は国内だけではなく、世界へと目を向けて日本酒を広めていく必要がかなりあります。既に海外へと進出している醸造所、海外の酒造メーカーやお酒の権威者の人々が日本酒をプロデュースをしています。
有名なのは、ドンペリニヨンの5代目醸造最高責任者になったリシャール・ジョフロワ氏と富山県の増田酒造店で製造している【IWA】という銘柄になります。
このように日本酒は大きな岐路に立っていると思います。その動向を知ることで多種多様な日本酒と出会い、また日本酒を楽しめるようになると思います。