昔ながらの店が軒を連ねており、下町情緒たっぷりのノスタルジックな雰囲気を醸し出す十条銀座商店街にモダンな雰囲気で日本酒が飲めるお店を構えているのが「サケラボトーキョー」。
サケラボトーキョーさんといえば、
YouTubeチャンネル「サケラボちゃんねる」を運営しているお店になります。
オーナーの甲斐さんがメインとなって、おすすめの日本酒紹介、人気ランキング、酒屋さんで仕入れ、酒蔵紹介、利き酒対決、おつまみ、基礎知識など、日本酒について飲食店ならではの切り口でご紹介してくださるので、幅広い方が楽しめるチャンネルになっています！
お店は外からも店内の様子がわかるようになっており、店内は木を基調としたモダンな雰囲気で席数はカウンター6席とテーブル22席。
女性スタッフも多く、女性でも入りやすいお店になっています。
酒器もモダンなお店の雰囲気に、また、日本酒の香りも楽しんで欲しいということから、オープン当時からおちょこではなくワイングラスで提供されています。
席に着くと店員さんがお店のルールや日本酒の楽しみ方について説明してくださいます。
飲み比べコースはエントリーコースとプレミアムコースの2つ。
エントリーコースは写真右側のメニューの赤線・青線以外の銘柄、
プレミアムコースはメニューに書いてある全銘柄になります。
コースの料理は季節や時期によって変わるとのことです。
飲み比べコースは1銘柄1杯（60ml）のみになっており、合計4合（12杯：720ml）まで飲めるようになっています。
飲み過ぎは健康ではないということで4合までとなっていますが、4合は中々飲めないかと思います笑
取り揃えている日本酒の数は30〜40種類！！
これは全ての日本酒をいい状態でお客様に提供できるギリギリの数で、これより多過ぎてしまうと酒質が変わってしまう可能性があり、自信を持って提供できないというこだわりから。
日本酒のラインナップは季節や時期、仕入れで変わるので、行く度に新しい銘柄に出会えるとのことです。
今回はおまかせ料理付き６品のプレミアム飲み比べコースを頼ませて頂きました。
「サケラボトーキョー」さんでは、日本酒に詳しくない方でも楽しめるように店員さんが日本酒を紹介してくださいます。
また、お客様全員に日本酒を楽しんでもらうためにも同規模の飲食店より多く店員さんを雇い、丁寧な接客を心掛けているとのことです。
最初に食前酒としておすすめしてくださったのはモダン仙禽 無垢(栃木県)。
甘味と酸味を含んだジューシーな味わいが食前酒にピッタリ！
１品目の豆腐しらすは木綿豆腐を使用しており、しっかりとした豆腐の味とポン酢の酸味が鉄板の組み合わせでした！
２品目は鮮魚の盛り合わせ（カツオ・ブリ・真鯛）。
カツオは身が引き締まっている一方で、ブリと真鯛は脂が乗っており食べ応えのある盛り合わせでした。
刺身も季節や時期により美味しいものを提供しているのもこだわりの一つ。
早春 純米酒 袋搾り（三重県）
こちらは非常に飲みやすくいい意味でトゲが無い、スッキリした口当たりで食中酒として持ってこいな味わいと感じました。
料理：筍の土佐煮のポテサラ、苺生ハムクリームチーズ、自家製だし巻き卵、たらこの昆布締め、ささみときゅうりのわさび和え
※アラカルト注文すると、7種類の盛り合わせに！
３品目は酒のお供盛り合わせ。
こちらはお店で一番人気の商品！
季節や旬の食材にこだわり、酒のお供として盛り合わせているとのこと。
お客様のほとんどが飲み比べコースを頼まれるため、色々なペアリングやマリアージュを楽しめるようにという想いがあり作成されたメニュー。
どの日本酒が合うか、迷った時は店員さんに相談するとピッタリの一杯を紹介してくれます！
酒のお供盛り合わせの苺生ハムクリームチーズにおすすめして頂いた日本酒はあたごのまつ【はるこい】純米吟醸 生酒活性にごり酒（宮城県）。
春らしいピンク色のにごり酒はイチゴやももを連想させるような風味と味わいを感じ、素晴らしい組み合わせと感じました。
左：豚肉とりんごのフリット 右：和風だしのロールキャベツ
4品目は三陸産生わかめのお椀。
少しお酒が進んだタイミングで出汁がしっかり効いているこちらのお吸い物は体に沁みる味わいでした。
5品目は「サケラボトーキョー」さん一番おすすめの豚肉とりんごのフリット。
こちらは塩と甘醤油と一緒に提供して頂き、どちらも大変おいしい組み合わせでした。
コースの最後に出してくださったのは和風だしのロールキャベツ。
最後にも関わらず一瞬で食べてしまえるほどダシが野菜にも染み込んでいて美味しい味わいでした。
追加デザートでとちおとめ(苺)のムースを頂きました。
日本酒造りの際に出る酒粕を使用したヨーグルトは酒粕の甘さが感じられる一品。
こちらはコース料金とは別になりますが、350円で頂けるので是非食べてみてください！！
ここでしか飲めないコラボ日本酒
「サケラボトーキョー」さんでしか飲めない日本酒。
それが仙禽（酒蔵）さんとのコラボ日本酒、「仙禽 ハローワールド」。
こちらは仙禽さんの「雪だるま」超えを目指し、杜氏さんと打ち合わせを重ねて造られたお酒とのことです。
仙禽さん自身が「雪だるまを超えた」とおっしゃった程の完成度。
オンライン販売で即完となり、「サケラボトーキョー」さんの店舗でしか味わえないので、是非足を運んでみてください。
「サケラボトーキョー」の店長・佐野さん
現在「サケラボトーキョー」さんの店長として任されている佐野さん。
今回は佐野さんに「サケラボトーキョー」さんについて色々伺わせて頂きました。
「サケラボトーキョー」さんは2015年7月にオープンして、現在9年目。
「サケラボトーキョー」さんがオープンされたきっかけについて
日本酒の魅力に惚れ込み、色々なお店で飲み歩くうちに「気軽に少しづつ、たくさん飲めるお店があったらいいな」と思い形にしました。
その際に「おいしい日本酒を楽しく飲みたい」「色々な日本酒を飲み比べてみたい」など、日本酒に対してこだわりの強いお客様というよりも日本酒に詳しくない人を楽しんでもらいたいというコンセプトにしようと考えたそうです。
また、色々なお客様にも楽しんでいただけるように、外からでも店内が覗けるようにしたり、モダンなお店作りにしたりなどを意識しています。
お客様は日本酒にあまり詳しくない方が来られることが多いのですが、日本酒に詳しい方や日本酒に関わるお仕事をされている方にも多く来店いただいており、幅広い層の方に楽しめる運営を心がけています。
「サケラボトーキョー」との出会いについて
元々ダイニングバーなどの飲食店で店長として働いていたのですが、日本酒にハマったことをきっかけに日本酒に特化しているお店で働きたいと考えました。
その時に数回伺ったことのある「サケラボトーキョー」を思い出し、働きたいと思ったのですが、募集がなかったのです。
しかし、少し時間が経ったタイミングで料理長の方が足を怪我されて、キッチンの募集が掲載されており応募したところ採用して頂きました。
料理長が怪我をされたことは心配でしたが、入れるきっかけができたことは嬉しかったです。笑
日本酒を楽しんでもらうために心がけていること
日本酒の提供の際になるべくテイスティングを行うようにしています。
お客様に日本酒の紹介をする際に、その日本酒の状態を正しくお伝えしたいので。
もちろん、提供するすべてのお酒ができているわけではないのですが、飲んだことのない日本酒や味の変化が早い日本酒はテイスティングをしてから提供するようにしています。
また日本酒は、純米大吟醸や本醸造など日本語なのに日本人でも理解がしにくい言葉が使われていることが多いかと思います。
当店では味わいをモダンやクラシックなどのお客さんが身近に感じられる言葉で説明するようにしています。
日本酒に詳しい方は日本酒用語での説明でご理解いただけるのですが、詳しくない人にも楽しんで欲しいというコンセプトでお店を運営しているので、親しみやすく理解しやすい言葉での説明を心がけています。
「サケラボトーキョー」さんは、モダンな雰囲気で日本酒をワイングラスで味わえるお店になっています。
ワイングラスによって、お気に入りの日本酒や好きな日本酒も今までと違う味わいと異なる表情を楽しめます。
温かいサービスと暖かい雰囲気の中で、1人でゆっくりと、また友人や初めての人とも楽しめる場所がサケラボトーキョー、ぜひ一度足を運んでみてください！
「サケラボトーキョー」の姉妹店として、「にほんしゅ椿」もあります。
こちらは紹介制のお店になっており、すでに会員になっている人から紹介を受けるか、姉妹店サケラボトーキョーからの紹介が必要となります。
「にほんしゅ椿」は、今この瞬間に飲んで欲しい”最旬の日本酒”と、和をベースに多国籍の要素を取り入れた”遊び心溢れる料理”の唯一無二のぺアリングを提供してくださるお店になります。
機会があればこちらも是非伺ってみてください！
◎店舗情報
