今さら聞けない⁉︎日本酒と焼酎の違いについて

日本酒の基礎

日本酒と焼酎は居酒屋に行かれるとほとんどのお店で置いてあるかと思います。2つの違いについて、味やアルコール度数が違うのはもちろんですが他にも違う点が多くあります。その点について今回は紹介していきます。

日本酒について

日本酒は、日本の伝統的な醸造酒であり、米を主原料として造られます。その製造方法や特徴について詳しく説明します。

原料


日本酒の主原料は米です。通常は「酒米」と呼ばれる特別な品種の米が使用されます。この酒米は、でんぷん質が多く、かつ特定の酵母によって適切に発酵するために栽培されています。酒造りには他にも水と麹(こうじ)が必要です。麹は麹菌が付着した米や米麹(こめこうじ)を指し、この麹が糖化作用を担い、日本酒の甘みや香りを生み出します。

製造方法


日本酒の製造方法は、大まかに以下の工程に分かれます。

  1. 精米: 酒造りに使用する米は、まず精米工程を経て外皮の部分を削り取ります。この工程で米の芯からでんぷん質を取り出し、より純粋な味わいを生み出します。
  2. 麹造り: 精米した米を蒸して麹菌を生やし、その後冷ますことで麹を完成させます。この工程で麹菌がでんぷんを糖に変え、後の発酵の基盤を整えます。
  3. 仕込み: 麹と水、そして精米した米を混ぜ合わせて醪(もろみ)を作ります。この段階で酵母が加わり、発酵が始まります。醪の品質が日本酒の味わいに大きく影響します。
  4. 発酵: 醪を大きな槽(たらい)やタンクに移し、酵母の働きによってアルコールと炭酸ガスが生じます。この段階で、アルコール度数が上がり、日本酒特有の香りや風味が形成されます。
  5. 濾過: 発酵が終わった後、日本酒を澄ませるために濾過が行われます。一部のにごり酒ではこの工程を省略し、濁りを残したまま瓶詰めされます。
  6. 熟成(任意): 一部の日本酒は、熟成させることで味わいが深まります。木樽やタンクなどで数ヶ月から数年間熟成されることがあります。

味わいと特徴


日本酒の味わいや特徴は、原料や製法、そして醪の品質によって大きく異なります。一般的には、日本酒は清涼感があり、豊かな旨みや甘み、そして独特の香りを持っています。酒米の種類や精米歩合、麹の仕込み方、発酵の管理など、細部にまでこだわった醸造が、高品質な日本酒を生み出します。

日本酒は、多様な風味や品質を楽しむことができるため、日本国内だけでなく世界中で愛されるお酒となっています。

焼酎について

焼酎は、日本で広く親しまれている蒸留酒の一つです。焼酎の特徴や製造方法について詳しく説明します。

原料


焼酎の原料は多岐にわたります。代表的な原料としては以下が挙げられます。

  1. : 芋焼酎は、さつまいもや甘藷(ウイグウィ)などの芋類を主原料としています。芋に含まれるでんぷんを糖化し、その後発酵・蒸留して焼酎とします。
  2. : 麦焼酎は、大麦を主原料としています。麦の糖化・発酵・蒸留によって造られます。
  3. : 米焼酎は、米を主原料としています。米の糖化・発酵・蒸留によって作られます。一部地域では米焼酎を「米こうじ焼酎」と呼ぶこともあります。
  4. 黒糖: 黒糖焼酎は、糖蜜や黒糖を原料としています。糖蜜を発酵・蒸留して作られます。

製造方法


焼酎の製造方法は、原料によって微妙に異なりますが、一般的な手順は以下の通りになります。

  1. 原料: 原料を選び、洗浄や処理を行います。
  2. 糖化: 原料のでんぷんを糖化させるため、麹や酵母などを添加して発酵を促します。この段階でできたアルコール度数は低く、主に糖化作用が行われます。
  3. 蒸留: 発酵されたものを蒸留器で蒸留します。蒸留によってアルコールが濃縮され、焼酎としての形を取ります。この際、頭と尾と呼ばれる不純物が除去され、中心部にあたる「心」の部分が焼酎として収集されます。
  4. 熟成(任意): 一部の焼酎は熟成されることもあります。木樽などで長期間寝かせることで、味わいや香りが変化します。ただし、すぐに飲まれるタイプの焼酎もあります。

味わいと特徴


焼酎の味わいや特徴は、原料や製法によって大きく異なります。一般的には、芋焼酎はコクがあり、甘みが感じられるものが多いです。麦焼酎はキレが良く、爽やかな味わいが特徴です。米焼酎はさっぱりとした味わいで、軽やかな飲み口が楽しめます。黒糖焼酎は風味豊かで、甘みやコクがあります。

焼酎は、日本国内では様々な地域で生産され、その地域ごとに独自の風味や特徴があります。また、カクテルやハイボールなどのカクテルベースとしても広く愛されています。

日本酒と焼酎の違い

日本酒と焼酎の主な違いは以下の通りです。

  1. 原料: 日本酒の主原料は米であり、焼酎の原料は芋や麦、米、黒糖など様々です。
  2. 製造方法: 日本酒は醸造過程で造られ、発酵を経てアルコールが生成されます。一方、焼酎は原料を蒸留してアルコールを濃縮する過程で作られます。
  3. アルコール度数: 一般的に焼酎のアルコール度数は日本酒よりも高めです。
  4. 味わい: 日本酒は多様な味わいがありますが、一般的には清涼感や旨みが特徴です。焼酎は原料によって味わいが異なりますが、クリアでスッキリとした味わいが一般的です。

これらの違いからも分かるように、日本酒と焼酎はそれぞれ異なる原料と製造方法を持ち、異なる味わいを楽しむことができる日本の代表的なお酒です。